いつの間にか黒ずみ汚れが目立つカーテンと壁紙。
お掃除に気をつけていても、いつの間にか汚れが目立ってくるのがカーテンと壁紙です。あの黒ずみ汚れは、換気口(給気口または吸気口、換気レジスター)や窓から入ってくる外気が原因のひとつ。外気には、塵やほこりなどの汚れのほかにも排気ガス(ディーゼル粉塵)が多く含まれ、油分と汚れが絡まってカーテンや壁紙に固着します。汚れがひどくなる前に、早めのお掃除を心がけたいですね。
〈カーテンのお手入れ:洗濯〉
特に汚れが目立ちやすいレースのカーテンは定期的に洗いましょう。
カーテンは、家庭の洗濯機で洗えるタイプがずいぶん増えました。まずはお洗濯できるか、表示マークをチェックします。
「洗濯機マーク」か「手洗いマーク」が付いていれば、ご家庭で洗えます。「水洗い不可マーク」のカーテンは色落ちや縮みの恐れがあるので、クリーニング店にご相談ください。
◎Step 1:洗う準備
カーテンレールから外したらフックをすべて取り、プリーツに合わせて折りたたんで洗濯ネットに入る大きさに整えます。ネットに入れることで型くずれを防げます。
◎Step 2:洗濯
洗濯機で洗う場合は、1度に1~2枚まで。洗濯機の容量を守って詰め込みすぎないようにします。水または30度以下のぬるま湯で「手洗い(ウール)コース」で洗います。脱水は30秒程度で止めて取り出しましょう。脱水時間が長くなると、シワがとれにくくなります。
〔洗剤はどれを使うの?〕 |
取扱い絵表示に「中性」とあるもの:中性のホームクリーニング洗剤 取扱い絵表示に「中性」とないもの:(淡い色や生成)無蛍光の洗濯洗剤、 (それ以外)蛍光剤入りの洗濯洗剤 |
●手洗いの場合 | お風呂またはたらいに30度以下のぬるま湯を入れ、洗濯ネットに入れたカーテンを優しく押し洗いします。 もみ洗いはシワになりやすいのでやめましょう。 |
◎Step 3:干し方
洗濯機から取り出したらフックを付けて、カーテンレールで干して自然乾燥させます。そのときに軽くシワを伸ばすように形を整えましょう。屋外に干す場合は日陰で。乾燥機は使用しないでください。
■汚れがひどいときはつけ置き洗いを
お風呂またはたらいに中性洗剤を溶かし、洗濯ネットのまま30分ほどつけ置きにすると効果的です。その後、洗濯機または手洗いで洗いましょう。
〈壁紙のお手入れ〉
こまめな掃除機かけと水拭きがキレイを保つ秘訣です。
最近、最もポピュラーなのは、ビニルクロスと呼ばれるポリ塩化ビニルを素材にした壁紙です。吸湿性がなく、シミやホコリには強いのが特長ですが、手垢や油汚れが比較的つきやすいといわれています。汚れがひどくなる前に、早めにお手入れすると美しさをいつまでも保てます。
◎広い部分のホコリ汚れには…
掃除機の吸い取り口をタオルで覆い、壁紙全体に掃除機をかけます。
◎軽い汚れには…
かたく絞ったぞうきんで水拭きします。
◎一般的な汚れには…
中性洗剤をうすめたものにぞうきんを浸し、かたく絞ってから水拭きします。仕上げにから拭きし、残った洗剤を拭き取ります。
(※洗剤残りは変色の原因になります。)
〈もっと根本的な解決を〉
「エリア」で、汚れの原因を寄せ付けない工夫を!
よく見ると、換気口(給気口または吸気口、換気レジスター)の周りほど汚れがひどいことに気づきます。カーテンや壁紙を汚す外気中に含まれるディーゼル粉塵をはじめホコリや塵は、給気口フィルター「エリア」を取り付けることで効果的にストップできます。換気口からは、虫が入ってくることも。「エリア」なら、虫の侵入も防ぐことができます。