花粉症の原因も人それぞれ。
きちんと原因をつきとめるのも、適切な対処の第一歩です。
花粉症はその名前の通り、植物の花粉がアレルギー因子(アレルゲン)として引き起こすアレルギー症状のひとつ。春に多く飛散するスギやヒノキ花粉に悩まされている人は数多くいますが、秋のブタクサが原因で花粉症になる方も相当数いらっしゃいます。春も秋も症状が出る方は、ひょっとすると両方の花粉にアレルギー反応を起こしているのかもしれません。
また、スギやヒノキは本州に多く、シラカバは北海道に多いというように、南北に長い日本では、花粉症も地域差があるのも特徴です。病院で検査をすれば、自分がどの花粉に対してアレルギー反応を起こすのかを知ることができます。原因となる花粉がわかれば、その飛散時期に合わせた対処もできるので、ぜひおすすめします。
●植物によって、こんなに花粉の飛散時期が異なります。
●主なアレルギー因子となる花粉の特徴
名前 | 大きさ | 飛散時期 | 備考 |
スギ花粉 | 20μm~40μm | 2月~5月上旬 | 花粉症で最も多いとされるアレルギー因子のひとつ |
ヒノキ花粉 | 30μm~40μm | 3月~5月下旬 | スギ花粉と同様に花粉症で最も多いとされるアレルギー因子のひとつ |
ハンノキ花粉 | 30μm程度 | 1月~4月 | |
ネズ花粉 | 28μm程度 | 2月~5月 | スギやヒノキとは異なる抗体を体内につくる |
カモガヤ花粉 | 34μm~38μm | 2月~4月 | |
ブタクサ花粉 | 20μm程度 | 8月~10月 | 食物アレルギーの方にとって花粉症のアレルギー因子となりやすい |
花粉を室内に入れない! 入った花粉はすぐ取り除く!
花粉シーズンで最も有効な対策は、花粉を室内に入れないことです。ぐっすりと睡眠を取るためにも、できる限りの手を打ちたいものですね。そこでおすすめなのが、エリアの「アレルゲンタンパク無害化フィルター」です。
このフィルターは、花粉などのアレルゲンタンパク(アレル物質)をしっかり吸着し、さらに無害化する機能に特化。吸着したアレル物質のたんぱく質を分解するので、フィルターを捨てる際に手で触れてしまう不安も解消されます。
気をつけていても、室内に入ってきてしまう花粉。その多くの原因は、屋外に干した洗濯物や布団と外出からの帰宅時に洋服と共に侵入してしまうケースです。部屋に入り込んだ花粉はこまめに掃除をして早めに取り除きましょう。そこで掃除のポイントですが、花粉を舞い上がらせないことが大切。一説では床の花粉やハウスダストは、一度舞い上がると1時間半から2時間も室内を浮遊するそうです。フローリングやたたみの部屋は、掃除機をかける前に使い捨てのワイパーなどで拭き掃除をしましょう。カーペットの部屋は、タテ方向とヨコ方向にわけて2度掃除機をかけるようにします。
また、エアコンのフィルターもこまめに掃除することもおすすめします。外出から帰ったら、洋服や髪の毛についた花粉を玄関先で振り払うようにしましょう。特に花粉の飛散が多い日には、花粉が付着しやすい毛織物などのコートは着ないようにするのも大切です。そしてこの時期、花粉が付着しやすい上着類は玄関近くに収納するようにすると室内への侵入を抑えることができます。帰宅後は早めにシャワーや入浴をして、髪の毛や身体についた花粉を洗い流したいものですね。
■花粉の情報は下記のサイトからも入手できますのでご活用ください。
●財団法人日本気象協会の気象情報サイト「tenki.jp」
毎年1月から本格的な花粉飛散情報コーナーが再開されます。気になる方は要チェックです。
●ウェザーニュース「各地の花粉情報」
このサイトでは、エリアを細かく限定して、その日の花粉飛散予想を見ることができます。
※ウェザーニューストップページの右上にある「ALL Channel」をクリックし、
メニューより「花粉ch」を選択してご利用ください。