湿気対策と冷房中のときの換気


カビやダニに悩まされないための湿気対策。
梅雨から夏にかけて発生しやすいカビとダニ。それは、この時期にグーンと上がる湿度が影響していました。カビが発生するのは、室温が20~25度で湿度が70~80%のとき。またダニが好む環境も、室温20~30度、湿度60~80%のときです。カビもダニも、湿気が大好きなので湿度対策は健康に暮らすためにはとても大切です。また、今の住まいは気密化と暖房の普及で、1年じゅうがカビやダニが発生しやすい状況が生まれています。しっかり換気して、室内の湿気を積極的に追い出したいものですね。

◎意外と怖い…カビが原因の病気
カビはホコリやダニと同じく、アレルギーの原因(アレルゲン)のひとつ。カビの吸引が原因で気管支喘息が起こったり、エアコンや加湿器の蒸気とともにカビを吸い込むことで過敏性肺炎を発症することも。また、カビが原因となって感染が起こるカビ感染症もあり、健康に大きなダメージを与えることもあります。


〈カビ・ダニ対策は換気!〉
風通しを良くして、ジメジメを追い出すことが大切です。
カビやダニの発生・増殖を防ぐには、こまめな換気による除湿が重要なので、なるべく窓を開けるようにしたいものです。しかし、雨の日や窓を大きく開けたくないときは、外気を取り入れる換気口(給気口または吸気口、換気レジスター)が頼りです。換気扇を回すのと同時に、換気口が閉じていないかを確認してください。換気口は各部屋にあるので、すべて開けましょう。室内ドアも開放してキッチンなどに設置されている換気扇を回せば、住まい全体の風通しがよくなります。

◎お部屋の換気
風通しをよくすることが除湿のポイント。家具や電化製品を壁から離し、間隔を作ることで効果的に換気・除湿できます。
◎ワードローブの換気
湿気を含んだ空気は重いので、タンスの下段は湿気が多くなりがちです。普段よく着るものを下段に入れれば、頻繁に開閉することで風通しをよくすることができます。ウォークイン・クローゼットや押し入れなどは、除湿剤を使うことも有効です。


〈エアコン、きれいになっている!?〉
エアコンがカビをまき散らす元凶になっていることも…
運転後に温度差によって結露し、カビが発生しやすくなるエアコンの内部。そのカビが原因で過敏性肺炎を発症するケースも数多くあります。エアコンがお部屋にカビをまき散らす元凶にさせないためにも、フィルター掃除はこまめに行いましょう。また、その年はじめての冷房・除湿運転をする前に、窓を開けた状態で送風運転をすると、エアコン内部のカビ胞子を追い出す効果があります。


〈冷房中も換気は必要?〉
お部屋の空気は汚れがちだから、換気できれいな空気環境を。
冷房中はお部屋を閉めきる機会が多いので、どうしても空気がよどみがち。調理やタバコだけでなく、室内を歩くことでホコリが舞い上がるなど、お部屋の空気は想像以上に汚れます。特に気密性の高い今のマンションは、自然の風通しで換気するということがあり得ないので、意識して換気するように心がけましょう。窓を開けての換気は、せっかくの冷気が一気に逃げてしまうので、換気口(給気口または吸気口、換気レジスター)を利用するのが便利です。
アレルゲンタンパク無害化フィルター
◎換気口にもアレルゲン対策を!
換気をするなら、きれいな外気を取り入れたい。そこで重宝するのが、給気口専用フィルター「エリア」です。換気口(給気口または吸気口、換気レジスター)フィルターを取り付けることで外気の汚れをストップできます。外気からのカビ胞子の侵入が気になるときは、外気中のアレルゲンタンパク(アレル物質)を吸着し、無害化する機能があるの「アレルゲンタンパク無害化フィルター」(別売)がおすすめです。



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